井出創太郎展/銅版画 ー余白の箱ー

展示風景2003年11月19日〜28日(画像clickで拡大)

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Cube

吉祥寺のGallery Jinさんとの共同開催。
小さな立方体の六面に刷られているテーマは余白。
銅版石膏刷りによる10cmの立方体約100点が、
二つのギャラリーの空間に設置(展示販売)されました。
 

銅版画生成の過程は、幾つもの闇を通過することで成り立っている。

暗闇のなかで行われる腐食は加速された時を刻む。

今回の展覧会で私の銅版画は、これまでの家屋という居所を離れ、

物語りのない場に、ニュートラルな空間として設定された

二つの画廊空間に居を移す。

二つの画廊空間は、それぞれ趣を異にしており、

一方は外光が入り、土間もある和風空間。

また一方は、ホワイトキューブとして、白く閉ざされた空間である。

銅版画を絵画でいう地と図、その他、あるいは余白の箱として

入れ込み、異なる画廊空間との対話を求めてみたい。

そして、二つの対話から、

恐らくある「振れ幅」を持って浮かび上がってくるであろう

私の作品に、新たな「居所」を与えてみたいと思っている。

                        井出創太郎

Gallery Jin HP

 

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