安藤雅信展 ピューター情景
展示風景/2004年9月1日〜9日
19世紀までの焼き物の歴史は、白磁への憧れの歴史でもある。濁った素地を隠す白色は、雪景色のように聖俗も覆い隠す無の世界。17世紀にオランダで展開された白い焼き物を陽とすば、ピューターは陰か。もちろん勝手な解釈である。磨かれていないピューターの皿に、銀の代用品の悲しさよりも控えめな存在感を感じるのは、私だけではないだろう。それらをもっと使える陶器に置き換えてみた。ピューターへのエールである。 安藤雅信
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