内海さんの絵の展覧会も、これで4回目になります。 毎回、何時間も見ていく人、涙を流して帰る人がいて、 見る人の心を惹きつけます。 彼の絵は、形が現れたり消えたりする抽象の世界です。 今回は、家の形らしきものが、でてきました。 内海さんの心の居場所が現れているのでしょうか。 最近、パラパラと雑誌をめくっていたら、 「いちばん怖いはずの『死』でさえ、 いまの人たちは、順番だから怖くないらしい--」 「そのことが、とても恐ろしい」 と書いている方がいました。 内海さんの絵は、その、いちばん恐ろしいことに向きあい、生きていこうとしているところが、 私は好きです。 |