今回の個展は、今年3月に行われた「第35回人人展」に出品した 油彩のシリーズ「多面相君」に加えて、 同じく、人間や色々な生き物の表情、 又それに表れる様々な性格をモチーフにした木版画のシリーズを 展示します。 25日(土)、17時からライブイベントを行います。 無料、出入りは自由です。お気軽にお越しください。 出演者は、秋山徹次・IL GRANDE SILENZIO (小川敦生+佐藤実)・河野円+松下学+毛利悠子です。 ※その時間帯は、ゆっくり作品鑑賞できない場合がございます。 ご了承ください。 **************************************************** ブリキ星の加川さんには、本当に今までお世話になってきました。 初めてやらせて頂いたのは18歳でした。 いつからか、文章も一緒に加川さんにお預けするようなりました。 … 自分の文章というのは、絵と似て、自分にとってある種の記録として、 ひょんな所に残っていたりするもので、思春期の文章というのは、 また何かそれ独特の「えぐさ」というものがあるもの。 人は誰でもそういった物に気恥ずかしさを感じてしまいがちで、 それは私にとっても同様です。 … 高校生の時の日記帳を、毎日誰かに見られているようなものです。 誰もが大人になっても、一週間前の日記だって恥ずかしく思うこと だってあるでしょう。 私も時に、あまりの恥じらいと後悔で、 毎日のように明け方うなされたこともありました。 そのあんまり大きい荷物に、きっと筋肉がついたんでしょう。 最近はもう慣れたというのが一つの実感です。 … 私は、無謀にも表現者として生きていこうと決めてしまった 「あまりにも若かった時」から、それと同時に生意気にも、 自分の表現後に対して徹底して責任を持とう、 持てる作品にしようと思っていました。 苦々しくとも、その自分の想いや心意気に背を向けることなく、 否定する事なくやってこれて、 今になって本当に良かったと感じています。 そう思えるようになったのは実に最近のことなのです。 … 大きい達成感というのは、大きい痛みと一緒にしか味わえない ということが、少しだけわかってきた、そんな最近です。 … このつたない文章も、また記録として加川さんに投稿し、 加川さんをはじめ、今まで私の活動に尽力して下さった方々への 感謝と共に、締めさせて頂こうと思います。 どうもありがとうございました。 これからも私は、大きい荷物しょって歩かせていただきます。 … 2009年6月 内藤瑶子 **************************************************** |