内藤瑶子展

2009年7月22日(水)〜7月30日(木)

☆撮影 内藤瑶子

 今回の個展は、今年3月に行われた「第35回人人展」に出品した
油彩のシリーズ「多面相君」に加えて、
同じく、人間や色々な生き物の表情、
又それに表れる様々な性格をモチーフにした木版画のシリーズを
展示します。
25日(土)、17時からライブイベントを行います。
無料、出入りは自由です。お気軽にお越しください。
出演者は、秋山徹次・IL GRANDE SILENZIO
(小川敦生+佐藤実)・河野円+松下学+毛利悠子です。

※その時間帯は、ゆっくり作品鑑賞できない場合がございます。
ご了承ください。

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 ブリキ星の加川さんには、本当に今までお世話になってきました。
初めてやらせて頂いたのは
18歳でした。
いつからか、文章も一緒に加川さんにお預けするようなりました。

自分の文章というのは、絵と似て、自分にとってある種の記録として、
ひょんな所に残っていたりするもので、思春期の文章というのは、
また何かそれ独特の「えぐさ」というものがあるもの。
人は誰でもそういった物に気恥ずかしさを感じてしまいがちで、
それは私にとっても同様です。

高校生の時の日記帳を、毎日誰かに見られているようなものです。
誰もが大人になっても、一週間前の日記だって恥ずかしく思うこと
だってあるでしょう。
私も時に、あまりの恥じらいと後悔で、
毎日のように明け方うなされたこともありました。
そのあんまり大きい荷物に、きっと筋肉がついたんでしょう。
最近はもう慣れたというのが一つの実感です。

私は、無謀にも表現者として生きていこうと決めてしまった
「あまりにも若かった時」から、それと同時に生意気にも、
自分の表現後に対して徹底して責任を持とう、
持てる作品にしようと思っていました。
苦々しくとも、その自分の想いや心意気に背を向けることなく、
否定する事なくやってこれて、
今になって本当に良かったと感じています。
そう思えるようになったのは実に最近のことなのです。

大きい達成感というのは、大きい痛みと一緒にしか味わえない
ということが、少しだけわかってきた、そんな最近です。

このつたない文章も、また記録として加川さんに投稿し、
加川さんをはじめ、今まで私の活動に尽力して下さった方々への
感謝と共に、締めさせて頂こうと思います。
どうもありがとうございました。
これからも私は、大きい荷物しょって歩かせていただきます。

                 2009
6月 内藤瑶子

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