まだ寒さの残る頃、マアさんが黒樂茶碗を借りていった。 しばらく時間が経って、それを持って来てくれた。 埃を被っていた茶碗が見事に息を吹き返していた。 個展の準備作業の合間に、抹茶を点てて飲んでいたと言う。 この茶碗を見つめながら、どんな新作を作っていたのか? 興味津々の今日この頃です。 加川弘士 … 協力:森玄子・冨沢恭子・升たか・額賀章夫・加納武・竹俣勇壱
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2005年に「下地ワークス・フライ」を新しく作って、 ブリキ星の奥の白い空間に飛ばすことが出来ました。 あれから、もう4年半。 時間の経つのは早いものです。 僕自身にとっては2007年初春「下地ワークス・K.(カー)」を終えて、 この新作「下地ワークス・ボーシ」へ向ってゆっくりと歩いてきました。 やっとその最終地点が見えてきたような気がしています。 今回の展示には、他にもいくつかの新作を一点もので用意しています。 上記のような作り手のみなさんに協力をお願いしました。 オートクチュールのように、一点一点が違うアイテムになりました。 僕にとってはこれまでしたことのない展示になりそうです。 小川マア |